企業年金の概要

一口に企業年金と言っても、その種類は様々です。 特に2014年以降はそれまで主流だった厚生年金基金の新設が出来なくなってしまったため、他の年金制度への移行が余儀なくされています。 ですので、企業年金の種類と形態を把握しておくことは、今後の資産運用のためにも必須と言えるでしょう。

企業年金の種類について

企業年金とは、企業が社員のために支給する年金のことを指します。
一般的に年金と呼ばれているものは公的年金であり、公的年金は2つの種類に分かれます。
一つは20歳以上60歳未満の全国民の加入が義務付けられている国民年金であり、もう一つはサラリーマンや公務員が加入する厚生年金です。
全国民共通の国民年金は言わば「年金の1階部分」であり、日本国民であるならば原則的には誰でも受け取ることができる、年金の最も基礎の部分です。
サラリーマンや公務員が加入する厚生年金は、基礎である国民年金に上乗せて給付されることから「年金の2階部分」とも呼ばれています。
企業年金は、企業が福利厚生の一環として独自に給付する私的年金にあたり、公的年金に更に上乗せして支給されるため、時として「年金の3階部分」と称されることもあります。
原則全員に支給される公的年金と違い、企業年金は企業の福利厚生の一つとして設けられている任意の制度であるため、全ての企業で制度設計がなされているわけではありません。
また、税制の観点から大きな優遇を受けることができるといった理由から、分割よりも一時金としての給付が選ばれることも多く、実質的に退職金の一部として扱われていることが多いです。
企業年金は、一定の決まりや原則がある公的年金と違い、基本的に企業自身が独自に設けている制度です。
それぞれの企業によって細かな違いがあり、支給の仕方や原資の調達方法も異なってくるので、ご自身が勤める会社がどのような制度を設けているのかしっかりと確認しておきましょう。

それぞれの企業年金制度と特徴

現在の年金制度で主流となっているのは、確定給付企業年金と確定拠出年金です。 簡単に言うと、確定給付企業年金はあらかじめ決めておいた受給内容の給付を受けることができる年金制度で、確定拠出年金は掛金や運用状況によって受給内容が変動するのが特徴となっています。

確定給付企業年金と確定拠出年金のメリットと注意点

確定給付企業年金と確定拠出年金はそれぞれ対照的な特徴を持っていますが、税制上の優遇を受けられるという点については共通しています。 金額の変動以外にも加入や移行の条件などでも違いがあるので、メリット以外にもそれぞれの注意点にも着目しておくべきでしょう。